ペットの遺体処理

ペットも大切な家族の一員ですよね。家族の一員としてともに過ごしてきたペットの死というのはとても辛いものです。飼い主の方の悲しみは深く大きなものでしょう。悲しみのあまりペットロス症候群という症状になる方もいますし、その症状に悩まされる方は年々増えています。最愛のペットを亡くした時何も手に付かなくなるほど悲しみに暮れ、その症状が1年以上も続くという方おも少なくありません。

動物だけでなく命あるものいつかは必ず死にます。覚悟はしていても実際にその日がくることは想像したくないですし、その日が訪れると耐えがたい悲しみに襲われるものです それが事故などの死であればなおさら受け入れがたいでしょう。「ペットが死んだぐらいで・・・」と分かってくれず心ない言葉を言われ傷つくこともあるかもしれませんが、ペットに対する考えは飼い主によって違います。

家族、友達、子供、人生の伴侶。動物という枠を超えて飼い主からすればペットはかけがえのない存在なのです。ですから、亡くなった後に深い悲しみに陥ることも、死をなかなか受け入れることが出来ないのは当然の感情であると言えます。

そんな大切なペットの最期のお世話をきちんと行い、見届けることが飼い主の当然の役目であると言えますが、亡くなった後に供養してあげることもペットへ感謝の気持ちを伝えるとても良い方法だと思います。今までありがとうという感謝の気持ちを伝えるために葬儀を行い、供養することで飼い主の心の傷も少し癒えるのではないでしょうか。

そのように考える方が増えたのか、最近はペットが亡くなった後に人間と同じようにペット葬儀や火葬を行う方がとても多くなっています。それと同時にペット葬儀社も全国いろいろなところに出来てきました。そのために、どの葬儀社を利用すれば良いのか分からないと迷っている方も多いと思います。

ペット葬儀を比較出来るサイトもたくさんありますが、口コミや比較サイトも信頼出来るところを利用しなければ意味がありません。そこでおすすめなのが「ペット葬儀マップ」というペット葬儀社の口コミ検索サイトです。提供されているサービスや口コミから亡くなったペットに合う葬儀社を見つけることを目的に開設されたサイトです。

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ペットの遺体処理をする前に

ペットが亡くなったらその遺体をそのまま放置しておくわけにはいきません、嫌な言い方になってしまいますが、遺体は必ず処理しなければならないのです。人間と同じようにペットもきちんと見送ってお別れするということが大切です。葬儀するにしろ、火葬するにしろ、亡くなった後は自宅に安置して最後のお別れをするようにしてください。その際は遺体をきれいにして腐敗を遅らせる必要がありますので、その方法を以下に紹介します。

1・人と同じように、犬や猫などの動物も死んだあとは死後硬直が始り腐敗していきます。火葬・埋葬まで時間がある場合は遺体処置をする必要があります。愛用していたベッドや布団などを用意して、その下に吸水シートかタオルを敷いてください。

2・固く絞ったタオルや消毒液で全身をキレイに拭き、ブラッシングします。硬直が始まるまえに手足をまるめて眠っているような状態にしてあげてください。

3・目や口を閉じましょう。瞼が閉じにくい場合がありますが、その時は小さくちぎったティッシュペーパーや綿を瞼と眼球の間に入れて優しく瞼をかぶせてください。体液が流れてくることがありますがその場合でも心配ありません。丁寧に拭けばしばらくすれば止まります。

4・腹部を中心に保冷剤を置き、遺体の上にタオルやシーツなどをかぶせるようにしましょう。

5・腹部を中心に保冷剤を置きます。直接体に触れないように、布等で包んでおくといいでしょう。遺体の上にタオルなどをかぶせて出来るだけ涼しい場所においてあげるようにしてください。

ペットの基本的な遺体処理方法

ペットの遺体の基本的な処理方法は大きく3つに分けることが出来ます。

・飼い主自らが自己所有地へ埋葬などして処理する

・飼い主が地方公共団体へ依頼して処理してもらう

・飼い主が民間事業者やペット葬儀社などに処理してもらう(火葬、返骨、埋葬等)

ペットの遺体処理の方法は主に上記の3点です。どれにしなければならないという決まりはありませんので、飼い主が決めることになります。しかし、最近はペットが亡くなった時もきちんと供養してあげたいということから、人間と同じように葬儀を行って火葬して供養する方が多いです。

自身の所有地に埋葬するのは良いですが、公園や海、山などへの埋葬は法律の規定に違反するので注意するようにしてください。また所有地であっても腐敗臭がしないように穴を深く掘って埋めるなどの考慮は当然必要となってきます。腐敗臭等周囲への影響を考慮した上でそのスペースが充分とれるのであれば良いと思いますが、スペースがあまりないのであれば火葬をお願いした方が良いでしょう。

ペットの遺体処理の現状

ペットの遺体処理の方法もいろいろとあります。最近はペット葬儀社に依頼して火葬する方が多いですが、中には生前ペットが良く遊んでいた庭などに埋葬したいと思う方もいらっしゃるでしょう。そのような場合、ペットの埋葬にはどのような規制があるのか気になるという方も多いと思います。

一般的にペットの死体というのは、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第2条第1項、第2項により一般廃棄物とされています。ものとして扱われることになっているため、自治体などではゴミとして処理しているのが現状なのです。そもそも同じ命ある動物をものとして扱うという法律自体非常におかしいと思いますが、今はそれが現状なのです。

ですが、自治体の中にはペット専用の焼却炉を備えて火葬してくれるところもあります。合同火葬になりますが、ゴミとして処分されるよりはずっと良いでしょう。各自治体によって方法が違ってきますので、事前に確認するようにしてください。飼い主としては、個別に火葬し骨壺に納めて供養したいという思いを持っている人が多いと思います。そのような場合は、葬儀場や火葬場を利用することをおすすめします。

ペット遺体処理に関する考え方

ペットの遺体処理に関する考え方も飼い主の方によってそれぞれ違います。葬儀して、火葬して、お墓を作って供養するという飼い主さんもいれば、各自治体にお願いして合同火葬してもらおうと考える方もいます。めったにいませんが、ゴミ袋にいれて生ゴミとして出す方もいます。

絶対にこの遺体処理方法が正しいということはありませんが、大切なペットを供養するという意味では、やはり火葬が1番良いように思います。ともに生活してきたペットをゴミと一緒に出すのはどうかと思いますよね…。

持ち家がある方は自宅の庭に土葬したいと考える方も多いようですが、密集した住宅街の場合だと動物の死骸を埋めることで異臭がしたりすることもありますので、周りの住宅に迷惑がかかることもありません。ですから、かなり深く穴を掘って土葬する必要があります。場所によっては持ち家の庭であっても個人の勝手な土葬を禁じているところもあります。

飼い主のほとんどがペットを家族と思って生活していると思います。考え方は人によって違いますが、家族が亡くなれば葬儀をして火葬をしてお墓に埋葬するという心理も当然と言えるかもしれないですね。

遺体処理に関する疑問

最近はペットが亡くなると葬儀社にお願いする方が多いですが、遺体処理に関して疑問を持っている方は多いと思います。一昔前まではペットが亡くなり、自宅に庭がなかったりすると公園や河川やなどの公有地に遺体を埋葬するというのが一般的だったと思います。ですが、ペットブームでペットを飼う方が増えたということもあり、遺体処理に関する法律が少し変わりました。

現在は、ペットの大きさに関係なく、公園や河川にペットを埋葬すると廃棄物の不法投棄となり廃棄物処理法により罪になり罰せられることになっています。もちろん海に投棄することも禁じられています。

死体を私有地である庭へ埋葬することは現在でも罪になりません。しかし、いくら自宅の庭であっても公衆衛生上の問題や近隣の方のことも考えて土に還るほど深い穴を掘って埋める必要があります。小動物等であれば良いですが、大型犬などになってくると自宅の庭に埋葬するのは現実的に考えて厳しいです。それでもどうしても自宅の庭に埋葬したいという場合は、火葬してお骨にしてから埋葬すると良いでしょう。火葬すれば残った遺骨を土に還してあげやすくなります。

知らないペットの遺体処理について

生活していると道端などで車にひかれたりしている動物の死骸を見つけることもありますよね。そのような場合、どうすればよいのか、どこに連絡をすれば良いのかご存知ですか?それぞれ市町村によって違ってきますが、外で知らないペットの死骸を発見した時は、保健所や市役所に連絡をするのが一般的です。

このような場合の処置は、動物の愛護及び管理に関する法律で定められています。野外で動物の死体を発見し、その所有者がわかっている時は所有者に連絡するのですが、所有者が分からないという場合は保健所などに連絡するようにしましょう。

動物好きだと外で死んでしまっている犬や猫などを見ると何とも言えない気持ちになりますよね。何日も放置され死骸の容がなくなってしまっていればなおさらです。可哀そうになり、供養してあげたくなる気持ちもわかりますが、感染症などでなくなった可能性もありますので、素手で触るのは控えるようにしてください。保健所などに依頼すれば後はそちらに任せて、自分自身は触れないのが懸命であると言えます。

土葬に関する注意点

亡くなったペットを土葬したいと考える方もいらっしゃると思いますが、土葬にする場合はいくつか注意しなければならないことがあります。遺体処理を土葬にする場合は、自分が所有している敷地内で行うようにしてください。

土葬というのは、死体を土の中に埋めることですが、公園など公共の場に埋葬すると罪になって罰せられることになってしまうので、しないようにしてください。土葬するのであれば自宅の庭など自分の所有敷地で行わなければなりません。

今の日本の法律だとペットの遺体は一般廃棄物扱いとなります。つまり、不衛生にならない形で自身の所有敷地内に埋葬するのであれば法律上は何の問題もないということになります。

しかし、そのまま遺体を埋葬するのであれば1メートル以上の深い穴を掘るようにしましょう。深く掘らないと土に還ることが出来ませんし、カラスなどに荒らされてしまう可能性もあります。また、悪臭がしご近所の迷惑になってしまう可能性もありますので、気をつけなくてはなりません。

遺体処理後の手続き

ペットが亡くなったあとの遺体処理についていろいろとお話ししてきましたが、遺体処理をすればすべて終わりというわけではありません。死後の手続きというのも必要となりますので、そちらも忘れないようにしてください。

生後90日以上の畜犬登録(犬の所有者を明確にするために飼い犬を登録すること)が済んでいる犬が亡くなった場合は、死亡してから30日以内に保健所に廃犬届(はいけんとどけ)という届け出を提出して登録を抹消する手続きを行わなければなりません。登録を抹消などというと嫌な気持ちになりますが、この届け出をきちんとしていないと毎年「集合注射の案内」や「注射の督促状」の案内が届くことになります。最近は、インターネットでも申請することが出来るようになっていますので、忙しい方はインターネットから申請するとよいと思います。

飼っていた犬が純血種で血統書登録していた場合は、登録されている犬種団体にも死亡連絡が必要となります。血統書の裏面に死亡年月日と飼い主の氏名住所を記入し、当該犬種団体に送付するようにしてください。